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つぶやき
2025/09/24つぶやき
Windows 10保守終了が突きつける現実と、エンジニアに求められる新たな役割
はじめに
皆さんこんにちは!DigitraWith運営事務局です。
早速ですが、みなさんご存じの通り2025年10月、Windows 10の延長サポートがついに終了します。
この出来事は「OSのアップデート対応」という単純な課題に留まりません。企業・学校・自治体など、数千台規模でPCを運用する現場にとっては、保守切れによるセキュリティリスクやシステム更新の遅延、そしてキッティング作業の爆発的な負担増大という現実を意味します。
この記事では「Windows 10保守切れ問題」を整理しつつ、その対応に挑むエンジニアに求められる役割や共に取り組む可能性について掘り下げます。
なぜWindows 10保守切れが大問題なのか
OSのサポートが終了すると、脆弱性を悪用する攻撃から守るセキュリティ更新が提供されなくなります。
これは個人利用にとどまらず、数百台・数千台規模で稼働する教育現場や官公庁にとって致命的なリスクです。
さらに、古い端末を継続利用する場合には「Windows 11非対応問題」も直撃します。CPUやTPMなどの要件を満たさない端末は強制的にリプレースが必要となり、調達からセットアップ、移行テストまで膨大なコストが発生します。
キッティング作業が最大のボトルネック
PCを新規導入・入れ替えする際に必ず発生するのが「キッティング作業」です。
OSインストール、アプリの導入、ネットワーク設定、セキュリティポリシー適用など、業務で利用可能な状態にするまでの一連のセットアップを指します。
数台程度なら人力で十分対応できますが、数百〜数千台規模になると以下の問題が顕在化します。
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作業時間と人員が膨大になる
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ネットワーク経由の配布は速度が遅くエラーも発生しやすい
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作業スペースや周辺機器の確保が難しい
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エンジニアの負担が増大し、属人化の温床になる
Windows 10保守切れをきっかけに全国で大量のリプレース需要が発生すれば、これらの課題が一気に表面化するのは間違いありません。
新しいソリューションの登場
従来はサーバー経由のネットワーク配布が一般的でしたが、最近ではUSBメモリからの高速デプロイが可能なソリューションも登場しています。
例えば、マスターPCのイメージをUSBに格納し、起動後ワンクリックで展開できる仕組みは、従来のネットワーク配布に比べて以下の利点があります。
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ネットワーク機器やサーバーが不要
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配布速度が数倍に向上(10GBを1分未満で転送可能な事例も)
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作業場所を問わず実施可能
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復元用USBを添付することで、障害発生時の迅速なリカバリも可能
こうした仕組みによって、従来は数日かかっていた大規模キッティングを、数時間単位に短縮することが可能になります。
エンジニアに求められる役割
ここで重要なのは、「単なる置き換え作業」ではエンジニアの価値は発揮できない、ということです。
これからの現場では以下の視点が求められます。
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最適な移行計画の設計者
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既存資産の棚卸し
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Windows 11移行可能/不可能な端末の仕分け
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ネットワークや認証基盤との整合性チェック
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自動化と効率化の実装者
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応答ファイルを用いた自動セットアップ
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USB/ネットワーク配信ツールの活用
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標準化されたマスターイメージの設計
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運用負荷を減らす仕組みづくり
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復元用メディアの添付による一次対応の内製化
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大規模案件に対応できる作業環境の整備
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サポート体制を含めたライフサイクル管理
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「この問題に一緒に取り組む仲間」を求めて
Windows 10保守切れは避けられない現実ですが、同時に大きなチャンスでもあります。
PCリプレースやOS移行の需要が急増する今こそ、エンジニアが「計画と効率化」の両輪で現場を支えるタイミングです。
私たちは、この課題に真剣に向き合い、一緒に解決していくエンジニアの仲間を求めています。
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新しいデプロイ手法に興味がある方
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インフラからユーザー運用まで一気通貫で支援したい方
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「数千台規模のリプレース案件」に挑戦したい方
そんな方と共に、次の時代の標準的なキッティング・保守体制をつくりあげたいと考えています。
おわりに
2025年10月のサポート終了は刻一刻と迫っています。
「とりあえず延命」ではなく、「効率化と自動化を前提とした次世代のPC運用」をどう築いていくか。
この問いに応えられるのは、現場を知るエンジニアだけです。
Windows 10保守切れを“危機”ではなく“革新のチャンス”に変えるために、ぜひ一緒に動き出しましょう。
ご興味頂けましたらぜひDW運営事務局までお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせ先:https://digitrawith.jp/contact/
(※ご質問等でもお気軽にご連絡ください。)