
みなさんこんにちは!
DigitraWith運営事務局です。
技術のトレンドの移り変わりはエンジニアの皆様含め非常に関心の強い分野の一つです。
よくあるサイクルは
①経験なしでも習得意欲あればOK!
→②少しでも経験してないとNG
→③競合増えてきてある程度のスキルが無いとNG→
→④汎化してスキルがあるだけでは競争優位性にはならない状態
ですがAWSエンジニア皆さまも、そのトレンドに関心があるのではないでしょうか。
本記事では、最近特に論点(調整点)となるリモートワークと常駐の最新トレンドを徹底解説。
SES市場におけるAWSエンジニアの需要と市場価値の現状を深掘りし、それぞれの働き方のメリット・デメリット、求められるスキルを詳述します。
この記事を読めば、自身のキャリアプランに最適な選択肢を見つけ、市場価値を高めるための具体的な戦略と今後の市場見通しが明確になります。
あなたのAWSエンジニアとしてのキャリアを次なるステージへ導くための羅針盤となれれば幸いです。
1. はじめに AWSエンジニアのキャリア選択
現代のビジネスにおいて、クラウド技術はもはや不可欠な存在です。その中でも、Amazon Web Services(AWS)は世界中で圧倒的なシェアを誇り、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業の基盤を支えています。このクラウドシフトの波に乗り、AWSの専門知識を持つAWSエンジニアは、企業にとって極めて重要な役割を担う存在となりました。
しかし、AWSエンジニアとしてのキャリアを築く上で、多くの選択肢とそれに伴う悩みに直面することも少なくありません。特に近年、働き方の多様化が進む中で、「リモートワーク」と「常駐(オンサイト)」という二つの働き方が大きな注目を集めています。
どちらの働き方を選ぶべきか、その選択が自身の市場価値やキャリアパスにどう影響するのか、そしてSES(システムエンジニアリングサービス)市場における自身の立ち位置はどうなるのか――。これらの疑問は、多くのAWSエンジニアが抱える共通の課題と言えるでしょう。
本記事では、AWSエンジニアの働き方に関する最新のトレンドを深掘りし、リモートワークと常駐それぞれの現状、そしてSES市場における具体的な動向を解説します。それぞれの働き方が持つメリット・デメリットを詳細に比較検討し、AWSエンジニアとしての市場価値を最大化するための戦略、そして今後の市場見通しまでを網羅的に提供します。
あなたのAWSエンジニアとしてのキャリアをより豊かに、そして戦略的に構築するための一助となれば幸いです。自身の働き方とキャリアパスについて深く考えるきっかけとして、ぜひ最後までお読みください。
2. AWSエンジニアの働き方トレンド リモートと常駐の現状
近年のIT業界、特にAWSエンジニアの働き方は、大きな変革期を迎えています。かつては常駐型が主流であったプロジェクトも、テクノロジーの進化と社会情勢の変化により、リモートワークが選択肢として台頭してきました。この章では、AWSエンジニアの働き方におけるリモートと常駐、それぞれの現状と、その背景にあるトレンドについて深掘りします。
2.1 リモートワークが普及した背景とAWSエンジニア
リモートワークの普及は、2020年以降の新型コロナウイルス感染症のパンデミックが最大の契機となりました。 企業は従業員の安全確保と事業継続のため、急速にリモートワーク環境の整備を迫られました。この動きは、単なる一時的な対応に留まらず、多くの企業が恒常的な働き方の一つとしてリモートワークを導入するきっかけとなりました。
AWSエンジニアにとって、リモートワークは特に親和性が高い働き方です。その背景には、AWSをはじめとするクラウドサービスの特性が大きく関係しています。AWSのインフラはインターネット経由でアクセス・操作が可能であり、物理的な場所に縛られることなく、どこからでもシステム構築、運用、監視、トラブルシューティングが行えます。 これにより、以下の点がリモートワークの普及を後押ししました。
- 地理的制約の解消: 地方在住のエンジニアや、遠隔地の専門家との協業が容易になり、人材獲得の選択肢が広がりました。
- 開発環境のクラウド化: 開発環境そのものがAWS上に構築されることが増え、物理的な開発機材の持ち運びや特定のオフィス環境への依存が減少しました。
- コラボレーションツールの進化: Slack、Microsoft Teams、Zoomなどのコミュニケーションツールや、Jira、Confluenceといったプロジェクト管理ツールの普及により、リモート環境でも円滑なチーム連携が可能になりました。
多くのAWSプロジェクトでは、設計、開発、運用フェーズの大部分をリモートで完結させることが可能となり、AWSエンジニアにとってリモートワークは、柔軟な働き方を実現する魅力的な選択肢として定着しつつあります。
2.2 常駐型プロジェクトの根強い需要
リモートワークの普及が進む一方で、AWSエンジニアの働き方において、常駐型プロジェクトの需要も依然として根強く存在しています。 特定の業界やプロジェクトにおいては、リモートワークだけでは対応しきれない要件や、常駐ならではのメリットが重視されるためです。
常駐型プロジェクトが選ばれる主な理由は以下の通りです。
- セキュリティ要件: 金融機関、官公庁、防衛関連など、非常に高いセキュリティ要件を持つプロジェクトでは、情報漏洩リスクを最小限に抑えるため、物理的な環境での作業が義務付けられることがあります。機密情報や個人情報を取り扱う場合も同様です。
- オンプレミス環境との密接な連携: 既存のオンプレミス環境とAWSクラウドとのハイブリッド構成や、物理的なサーバー機器の操作、データセンターでの作業が必要なプロジェクトでは、オンサイトでの対応が不可欠となる場合があります。
- 顧客との密なコミュニケーション: プロジェクトの立ち上げ期や、顧客のビジネス部門との頻繁な対面での調整や迅速な意思決定が求められる場合、常駐が効率的であると判断されることがあります。特に、複雑な要件定義や、顧客の現状を深く理解する必要があるケースで重視されます。
- チームビルディングとOJT: 新規チームの立ち上げや、若手エンジニアへのOJTを重視する企業では、対面でのコミュニケーションを通じたチームの一体感醸成や技術伝承を目的として常駐が選択されることがあります。
- 緊急時の迅速な対応: システム障害や緊急トラブル発生時など、迅速な状況把握と対応が求められる場面では、現場に常駐している方がスムーズな連携と問題解決に繋がりやすいと考えられます。
このように、常駐型プロジェクトは、特定の要件や企業文化、プロジェクトフェーズにおいて、その価値が再認識されています。 リモートワークと常駐のどちらか一方に偏るのではなく、プロジェクトの特性や顧客のニーズに応じて、最適な働き方が選択される傾向にあります。
3. SES市場におけるAWSエンジニアの動向と市場価値
IT人材の需要が高まる中、クラウド技術の専門家であるAWSエンジニアは、SES(System Engineering Service)市場において特に高い注目を集めています。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進やクラウド移行が加速する現代において、AWSの知識とスキルを持つエンジニアは、プロジェクトの成功に不可欠な存在となっています。この章では、SES市場におけるAWSエンジニアの具体的な需要状況と、リモートワークと常駐ワークで異なる市場価値の評価ポイントについて掘り下げていきます。
3.1 SES市場におけるAWSエンジニアの需要
近年、多くの企業がオンプレミス環境からクラウド環境への移行を進めており、その中でもAmazon Web Services(AWS)は、その多様なサービスと高い信頼性から、日本国内でも圧倒的なシェアを誇っています。この流れに伴い、AWSの設計、構築、運用、保守ができるエンジニアの需要はSES市場で非常に高まっています。
具体的には、以下のようなスキルを持つAWSエンジニアが求められています。
- AWSの主要サービス(EC2, S3, VPC, RDS, Lambdaなど)に関する深い知識と実務経験
- クラウドネイティブなアプリケーション開発、DevOps、SRE(Site Reliability Engineering)の知見
- セキュリティ、ネットワーク、データベースに関する専門知識
- 既存システムからのクラウド移行計画立案・実行能力
- トラブルシューティングやパフォーマンス最適化のスキル
これらのスキルを持つエンジニアは、単なるインフラ構築だけでなく、事業戦略に深く関わる「攻めのIT投資」を支える重要な役割を担うことが多く、SES企業にとっても、顧客企業にとっても価値の高い人材と認識されています。
3.2 リモートと常駐で異なる市場価値の評価ポイント
AWSエンジニアの市場価値は、そのスキルセットだけでなく、働き方(リモートか常駐か)によっても評価ポイントが異なります。それぞれの働き方で求められる特性と、それが市場価値にどう影響するかを見ていきましょう。
3.2.1 リモートワークにおける評価ポイント
リモートワークのAWSエンジニアは、自己管理能力と成果へのコミットメントが特に重視されます。物理的な距離があるため、以下の点が市場価値を左右します。
- 高い自己管理能力と自律性:タスクの進捗管理、時間管理、問題解決能力が求められます。
- 明確なアウトプット:定められた期間内に高品質な成果物を安定して提供できるか。
- 非同期コミュニケーション能力:チャットツールやオンライン会議ツールを効果的に活用し、円滑な情報共有と連携ができるか。
- 専門性と即戦力性:特定のAWSサービスや技術領域に特化し、すぐにプロジェクトに貢献できる専門性が高く評価されます。
- セキュリティ意識:リモート環境下での情報セキュリティに対する高い意識と実践能力。
リモート案件では、特定の専門スキルや経験が直接的に単価に反映されやすい傾向があります。
3.2.2 常駐ワークにおける評価ポイント
常駐ワークのAWSエンジニアは、技術力に加え、チームへの貢献度や対面でのコミュニケーション能力が重視されます。以下の点が市場価値に影響します。
- チーム連携と協調性:チームメンバーや顧客との円滑なコミュニケーション、協調性を持ってプロジェクトを推進できるか。
- 問題解決能力と柔軟性:予期せぬトラブルや仕様変更に対して、現場で迅速かつ柔軟に対応できるか。
- 顧客折衝能力:顧客の要望を正確に理解し、技術的な側面から適切な提案や調整ができるか。
- 情報共有と知識移転:チーム内でのナレッジ共有や、後進の育成に積極的に関われるか。
- 企業文化への適応力:プロジェクト先の企業文化や働き方にスムーズに適応できるか。
常駐案件では、技術力に加え、人間性や組織へのフィット感も重要な評価基準となり、長期的な契約に繋がりやすい傾向があります。
リモートと常駐、それぞれの働き方における市場価値の評価ポイントをまとめると以下のようになります。
評価ポイント | 求められる能力 | 成果への貢献 | 契約形態 ・単価傾向 | 重視される要素 |
---|---|---|---|---|
リモートワーク | 自己管理能力、自律性、非同期コミュニケーション、特定の専門性、即戦力 | 明確なアウトプット、個人の生産性 | 成果主義、特定のタスク単位、高単価案件の可能性 | 専門スキル、実績、ポートフォリオ |
常駐ワーク | チーム連携、対面コミュニケーション、顧客折衝、問題解決、柔軟性、組織適応力 | チーム全体の生産性向上、プロジェクト推進への貢献 | 期間契約、プロジェクト全体への参画、安定的な単価 | 対人スキル、協調性、企業文化へのフィット感 |
自身のキャリアプランや得意な働き方を考慮し、どちらの働き方が自身の市場価値を最大限に引き出せるかを検討することが重要です。